電池交換の作業内容ご紹介
今回は電池交換のその作業内容について書かせていただきます。
現在店舗やネットにて腕時計の電池交換を受け付けているところが多くございます。
実際値段も500円~2000円 ハイブランドに至っては3000円~5000円など金額にかなりの幅が出ているかと思います。
なぜそんなに金額に幅が出ているのか不思議ですよね。
一言でお伝えすると「リスク」です。
機械を触るのでウラブタを必ず開け電池を取り出し新しい電池を入れるのそ単純作業でもありますが各時計によっては難易度がかなり変わります。
・ウラブタの種類に至っても スナッチバックはめ込み式タイプ
当社内で通称「パッコン開け」(笑)
・スクリューバック式 主に防水強めの時計に多いケース構造
・ネジタイプ がメインで多いですかね。
これらを開けるときのリスク
開いた後のムーブメントの構造的に即電池が外せる物から電池押さえがネジ止めの場合までございます。
ハイブランドの場合よく電池押さえがネジタイプが多い印象を受けます。
そしてそのネジが約2mm程度の大きさの為、電池交換作業に慣れない間はよく飛んでいきます。
そしてそんな極小なネジを探すのに必死に地面とにらめっこしますが・・結局出てこずに有償でメーカーに出すなんてことがございます。
よく何か月後に不意に発見し悔しい思いをします(笑)
余談はいりましたがそのリスクに関しての料金となりますかね。
では実際の作業内容でございますが、
・外観確認 ・操作チェック ・磁気のチェック ・ウラブタ開く
・機械内部確認 ・電池電圧確認 ・電池接点確認(液漏れ等)
・消費電流確認 ・電池入替 ・パルスチェック ・実測測定
・ウラブタ閉じる ・ランニングテスト約3~4日
簡単には上記工程にて行っております。
細かく言うともっとございますが長くなるので割愛します。
上記の確認を行い各工程でエラーとなる場合は見積り作成になります。
各工程OKで完了品を発送しますが・それでも止まってしまうなんてことがございます。
値では問題ないくても急な不具合 コイル切れ 回路異常などと言ったことが発生するのも事実です ようは機械なのでいつなんどき止まるかは不明となります。
あくまで値の結果から異常がないと判断させていただきます。
そのために電池交換の場合は交換後の動作を保証するといった修理保証がお付けできないんです。
もちろん値不良が発生し分解掃除を実施させていただいた場合は6か月~1年の自然故障発生時の動作保証はございます。
なので電池交換は手軽に即日お渡しが可能となりますが実際深く知れば即日渡しの場合は事前に色々ご使用者様への説明が必要かと思います。
そして私も経験がございますが電池入れても動かないから内部の機械不良・・・と言ってお返しして実際には電池交換作業中に私自身が破損させてしまってたという大変苦い経験をしたことがございました。
誰しも経験を積み一人前になっていきます。。。。
いまでは当社には優秀な技術者が在中しておりますので大切な時計のメンテナンスを行っております。
電池交換から分解掃除までぜひご用命くださいませ。
お申込みは以下から
http://testtn.php.xdomain.jp/afterservice/
夏場に向けての時計バンド長持ち情報
こんにちは。
今日はは前回の続きで夏場に向けての時計バンド長持ち情報メタルバンドのご紹介をしたいと思います。
革バンドに関してはこちらの記事をお読みください。
夏場に向けての時計バンド長持ち情報
https://tn-nomuraafterservice.hatenablog.com/entry/2020/06/23/170516
今回はメタルバンドという事でご紹介させていただきます。
まずメタルバンドの場合は革と比べても汗・水には強いステンレススティール
が使用されている物が多いです。中には真鍮やチタン無垢素材の物もございます。
今回のご紹介はステンレスに特化した情報になります。
汗や水に強いといっても、やはりそれなりにメンテナンスは必要かと思います。
特に夏場は連結しているピンや内側の溝などに汚れが溜まりやすくなります。
そして革バンドと同様に腕周りのサイズにも気を配ってください。
標準では指1本分入るスペースが必要です。
ジャストサイズにてご使用されている場合などは少しゆとりを持たせる必要がございます。
メンテナンス方法は革と同じようにこまめに汗を拭きとっていただき、
ご使用後はベルトやケースの汚れを清潔な布等で拭き取ってください。
革バンドと比べ毎日の清掃は特に必要ございませんが汗を多くかいた日などな行ったほうがいいかと思います。
清掃のポイントとしては連結ピンの穴回りやベルトの裏側などを入念に拭きとってください。
周1回ベルト清掃を行う場合は革同様に裏側を歯ブラシでブラッシングしてあげることがお勧めです。
水を使用する場合ケースの防水を確認しケースに水が入らないような対処が必要になります・ ラップで本体を巻く等。
また水よりぬるま湯 お湯などの方が汚れは効果的になります。
最近では本体とベルト取り外す必要がございますが、超音波洗浄機本体もネットで販売しております。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/tn-square/cd2800.html
メタルベルトの破損について
連結部分のピンがよく折れてしまったという修理依頼がございますが、
ピン折れの原因に経年劣化と汗やゴミなどがピンの穴に張り込みピンと汚れが摩擦し
ピンを劣化させることが折れる原因となります。
したがってこまめにベルトクリーニングを行うほどベルトの寿命は長くなります。
※よくそんな暇はないからという方がいらっしゃいますが、車で例えると洗車せずに
使用していると年単位でサビや塗装剥がれが発生します 従って車は定期的に洗車とWAX仕上げを行っているかと思いますが、それと同じですかね。
メンテナンス 清掃作業を行っているかいないかにより機械なので寿命は大きく左右されます。
また不運にもピン折れが発生した場合は購入時にサイズ調整後の余りコマを代用して修理することが可能な場合もございます。
※メタルブレスには調整コマと固定コマの2種類存在しております。
この2種類のうち余りコマを代用できるのが調整コマ 要は取り外し可能なコマのみとなります ※固定コマ破損の場合は残念ながらベルト一式交換となります。
固定コマの修理等も可能な形状のベルトもございますが、元の強度には戻りませんので
あくまでも応急処置的な修理と思ってください。
メンテナンスフリーな商品こそ存在しておりませんが最近では色々な状況でも耐えれる素材が多く出てきております。
そんなタフな素材でさらにこまめにメンテしてあげるとかなりの年数ベルト寿命を延ばして上げれることができます。
こまめな清掃を心掛けてくださいませ。
時計メタルブレスの清掃におすすめなアイテムは弊社ECサイトで販売中ですので
ぜひご検討ください。
腕時計 メタルブレスレット クリーナー スプレー 25ml
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またベルト調整やピンの修理等に関してはぜひ弊社修理フォームより
お申込みくださいませ。
修理受付フォーム
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夏場に向けての時計バンド長持ち情報
こんにちは!
梅雨も中休み中で晴れ間が夏ですね。
会社も朝9時ぐらいは窓開けて頑張ってますが午前10時ぐらいには
暑さが限界で冷房をつけてしまいます。
そしてこれからの時期は汗ばむ季節 仕事用としてはめている時計のバンドもこの時期のメンテナンスやちょっとした気遣いで寿命が大きく変わってきます。
そこでベルト長持ちのポイントをご紹介させていただこうかと思います。
革バンドの場合
革バンドはクラシックな装いで仕事用としても重宝します。
恐らく2本持たれて夏場はステンレスバンド 冬場は革バンドと
使い分けておられる方も多いかと思います。
それでもアレルギー体質の方や革バンド好きな方などは夏場でも愛用されているかと思います。
そこで元時計販売員であった私が接客時にかなり聞かれた夏場の革バンド長持ち方法についてお伝えいたします。
それは、こまめに汗を拭きとることです。
従いまして夏場は冬場よりも少しゆとりを持って腕につけてください。指1本入るスペース または時計が少し動くぐらいのスペースが必要です。
このスペースを確保していただきこまめに腕周りの汗を拭きとっていただくこと。
そしてご自宅戻られたらベルトの裏側をかるく歯ブラシで何もつけずブラッシングしてあげてください。
※できれば柔らかめのやつで。
そして外回りなどで炎天下の中でしたら上記対応方法でも結構ベルトは湿気てしまいます。
その場合の方法としては時計を外すことです。
仕事中どうしても外せない方もいるかと思います。
その場合は過去事例でございましたが、夏場になる前に市販の革バンド ワンシーズ使い捨てに交換し純正のベルトは夏場保管していただくといった事をご提案させていただきました。
通常のベルト幅は18mm~24mmぐらいです。
その幅の市販バンドなら3,000円ぐらいで販売しております。
それをひと夏使い切りとしてご使用され秋・冬には純正バンドをご使用されるとかなり寿命が持ちます。
パネライなど特殊な幅の場合はパネライの幅用の市販バンドが販売しておりますのでそちらを購入していただくと純正の何万円するバンドが汗で痛んでしまうよりはまだましです。
色々と工夫次第でバンド寿命部品寿命大きく変わります。
ぜひ今年の夏お試しください。
次回はメタルバンドのメンテナンス方法をご紹介します。
時計の磁気についての問題と課題と説明力
こんにちは!
今日は時計の磁気帯びについて私なりに述べさせていただきたく思います。
と言うのもやはり様々な修理内容にてご依頼いただいておりますが、
それと合わせてセットでほぼ全ての時計が磁気帯び状態の為「脱磁」という磁気を時計から抜く作業を行っております。
最近では時計お持ちの方でしたら耳なじみとも言えるほど聞きなれた言葉になっているのではないでしょうか?
そもそも磁気帯びの磁気ってなんだね?
磁気って簡単に言うと磁石だとお考えください。
磁石を砂場に埋めると、砂鉄と言われる鉄だけくっついてきたご経験ってございませんでした?
結構がっつり砂鉄が収穫できたイメージがあります。
そしてそのくっついてきた砂鉄にもじつは若干の磁力が移っております。
一旦鉄が磁石にくっつくと、受けた鉄も磁力を持ちます。
このくっつくことを磁場といいます。(めっちゃ簡単に言ってます)
電気と磁気の関係と時計への影響
磁気についてめちゃくちゃ簡単に説明しましたが、今度は電機と磁気そしてそれがアナログ時計にどういった影響を与えるのかをお話しさせていただきます。
電化製品。特に携帯電話が皆様の身近にありふれた多くこの電化製品全てに電磁場という電気と磁気2つの力が存在しております。
この電磁場によってどのようにあなたの時計に移りそして時計を狂わすのか・・
正解としては密着状態 またはかなり近い距離に置くことにより電磁場より影響を受けたアナログ時計の内部にあるステップモーターに影響が表れ時間が密着中は停止してしまう、そしてある程度の距離ができると動き出すといった現象が発生しております。
なので時計を確認したときにはその密着状態であった時間だけ時計が遅れてしまうということになります。
時刻を修正し対象となる電磁場 磁場から距離を置くことで時計は正常に時を刻みますがまた密着させてしまうことにより上記の現象がでてしまうことが繰り替えされます。
そして繰り返す磁気帯びによるSOSに関して当社でもツールを使い電化製品 電磁場を発生させる物 磁場を発生させる物(鞄のマグネット 磁石が使用されている家具等)
から時計を離して距離を置くということをアドバイスさせていただきます。
こんなところもにも磁界が存在してたのかって思うことも多々ございます。
特に再発される場合時計の保管場所や普段のご使用方法を今一度見直していただければと思います。
耐時時計の存在
じつは耐磁時計というある一定の磁気に対し対策した時計が存在しております。
・IWC インヂュニア
・ロレックス ミルガウス
・グランドセイコー耐磁モデル
・ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ
等々もっといっぱい磁気に強い時計もモデルとして存在しております。
どれだけ強いかっていうと値にて公開してくれております。
x0000A/m(X00ガウス) と書いてあります。
が一般的にこのガウスって値は聞きなれないですわな・・・
ミルガウスですが「ミル」はフランス語で「1000」ってことで1000ガウスってことになります。
分かりやすく言うとピップエレキバン80 で800ガウスになります。
その事からわかるように耐磁性能を持った時計を持つことにより多少の磁気のストレスから解放されるなんてことも可能になります。
ただ私はやはりもっとカジュアルラインの時計も磁気に対して強化してほしいものです無防備な状態では少し時代遅れのような気がします。
これだけ電磁場に囲まれて生活しているのでもっともっと時計業界が頑張って磁気に強い時計の普及が必要かなって思います。
あ!ちなみにデジタル時計は影響ございませんので!
アナデジだとアナログ構造部分のみ影響でます・・・・
当社では磁気抜き550円(税込み)にて行っております。
詳しくは下記フォームよりお申込みください。
修理お問い合わせフォーム
http://testtn.php.xdomain.jp/afterservice/